昨日の記事のように、第1号議案賛成、第2号議案反対、第3号議案空欄、という意思表示書面を提出した理事(Aさん)がいた場合、議事録の出席者の欄には、どう書けばいいのでしょうか。

私学法施行規則15条3項6号は、理事会に出席した理事の氏名を書くことを求めるだけで、書き方は特に決まっていません。
したがって、理事会の議事録には、Aさんの取扱いが分かれば、どのような記載でもOKです。

例えば、次のような記載でよいと思います。

  出席理事 B、C、D、E
  意思表示書面による出席理事 A(第1号議案、第2号議案のみ)

なお、欠席理事の氏名も書くのが多くの学校法人の実務ですが、必須の記載ではありません。
出席と書いてなければ欠席に決まってますしね。

もし欠席理事の氏名も記載したいということであれば、つぎのような記載が考えられます。

  出席理事 B、C、D、E
  意思表示書面による出席理事 A(第1号議案、第2号議案のみ)
  欠席理事 F、G、H、I、A(第1号議案、第2号議案を除く)

なんというか、もっとスマートな記載の仕方もありそうですが・・。
まあ分かればなんでもいいのです。


執筆:弁護士 小國隆輔

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